「オツ〜」「それな」「www」…。子どもたちをむしばむ3パターンの「SNSいじめ」、その正体。親世代にはなかった"巧妙な心理的暴力"の真相
親世代の大人は、子どもがLINEグループで特定の人をいじめる書き込みをしていると聞けば、次のようなトークをイメージするのではないでしょうか。
A君、B君、C君は明らかにD君を名指しし、悪口を共有し、具体的ないじめの方法まで提案しています。これでは、誰が見ても、書き込みがいじめであると判断できます。
今の子どもたちは、このような露骨な書き込みをすることはありません。誰の目にもいじめだとわかるようなことをすれば、これが証拠になって大人に報告され、怒られるとわかっているので、意識的にそういう書き込みは避けるのです。
では、どのように書くのか。たとえば次です。
A君はターゲットにしたD君の名前を出していないので、もし大人に知られても「Dについて書いたわけじゃない」「授業の感想です」と否定することができます。
また、単なるつぶやきであり、B君やC君に同意を求めたつもりではないと主張できる。B君、C君に関してもレスを返しただけで、D君に加害を加えるつもりなど毛頭なかったと言い張れる。つまり、いくらでも言い逃れができる書き込みなのです。
しかし、ターゲットにされたD君は、このA君、B君、C君の言い訳を文字通り受け止めるでしょうか。そんなわけはありません。学校での出来事とトークの流れから、D君は自分が嘲笑されていると察します。D君にとっては、まごうことのないいじめなのです。
実際の会話でも“曖昧に”傷つける
このような曖昧な表現によって相手を傷つけるやり方は、SNSだけでなく、実際の会話の中でも行われています。たとえば、英語の授業でD君がミスをしたとしましょう。その時に次のように言うのです。
A君はD君に対して「オツ〜」としか言っていません。その言葉に悪意はなく、純粋に労をねぎらっただけと言われれば、否定するだけの根拠はありません。
しかし、D君がこの言葉を自分に向けられた嫌味と受け取る気持ちもわかります。前後の状況や、ニュアンスからして侮辱されたとしか思えないからです。



















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