"老化早める"首の変形、どんな不調につながる? ストレートネックの恐怖と見分け方
また正面を向いて頭を右に倒してみましょう。首の音がしませんか? 左に倒してみましょう。携帯電話を耳と肩で挟んでみましょう。両側で同じように挟んで固定できますか?
この可動範囲の確認で、首が真っ直ぐだったり、横方向に曲がっていたり、ねじれたりしていることがおよそわかります。上を向くのがきつい場合はストレートネックの可能性がとても高いです。携帯電話を片側で挟めなければ首は横方向にも曲がっています。首を動かしてジャリジャリ、ゴリゴリと音がするのであれば、すでに変形が始まっています。首押しプログラムで、毎日少しずつ首を整えていきましょう。
首が悪いと出てくる症状
~ストレートネックが原因の頸椎椎間板ヘルニア~
首のレントゲン写真を拝見していると、高齢の方でも首が正常なカーブをしていると骨のつぶれが少ないです。逆にストレートネックになっていると、若年層でも骨と骨の間が狭くなり、骨の変形・とんがりが見られます。
力学的な話をしましょう。首が前側に反っているとたわみやすくなり、クッションの役目をしてくれます。頭の重さの負担を、首のクッションが絶妙に逃しているのです。しかし、首が真っ直ぐに並んでしまうと、重さは直線的にのしかかります。逃げ場がなくなり、頭の重さが首をつぶす圧力になってしまいます。首の5番、6番、7番の骨に圧力が集中するケースが多いです。
背骨は骨と骨の間に椎間板というクッションを挟んでいますが、椎間板の方が骨よりも柔らかいので、骨よりも先につぶれます。つぶされて外側に飛び出してくるのが椎間板ヘルニアです。
飛び出してきた椎間板が神経にぶつかっていくことで、痛みを引き起こす病気です。しびれも出ます。椎間板ヘルニアがまともに神経にぶつかっているときは、痛み止めの飲み薬、貼り薬はほぼ効きません。ブロック注射を神経の根本に正確に打ってもらえれば、数時間痛みから解放される程度です。そんな痛みのもとになるのがストレートネックなのです。


















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