"老化早める"首の変形、どんな不調につながる? ストレートネックの恐怖と見分け方
そう、まさにドラッグ。中毒症状もあればしっかりと後遺症もあります。ストレートネックの見分け方は、首を動かせる範囲と音。ストレートネックを診断するためには、病院の整形外科で首のレントゲン写真を撮影してもらうことが確実ですが、私たち治療家は首の骨を後ろから触って、どんな位置に並んでいるかで判断します。
首の骨がすべてきれいに動けば、可動域は広い
ここでは、自分の状態を自分で見極める方法をお伝えします。
読者の皆さんに確認してほしいのは、「首を動かせる範囲がどれくらい確保できているか」と「首を動かしたときにジャリジャリと砂が挟まったような音、ゴリゴリッと骨が引っかかるような音がするかどうか」です。
首の骨がきれいに並んでいれば、骨と骨の間の関節も正常です。首の7つの骨がすべてきれいに動けば、首を動かせる範囲は広いです。
まず正面を向いて、そこから思いっきり右を向いていただきたいのですが……ちょっと待ってください! この本を手にしている皆さんは、おそらく首も肩もガチガチに硬いだろうと想像できます。
首が悪い人がいきなり大きく首を動かすと、かえって悪化を招いてしまうので、まずは準備運動から始めましょう。
両肩を上に上げて、下げてを10回繰り返し、今度は両肩を上げたら肩甲骨同士を寄せて肩を後ろに持っていきます。そこからストンと下げる。
※外部配信先では画像を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください。
このように肩を後ろ回転させる運動を30回ほどしてみましょう。首の主な筋肉はほとんど鎖骨や肩甲骨についているので、肩を回すと首の筋肉もほぐれていきます。
これで準備体操ができました。
首の表面の筋肉が緩んだらゆっくり右を向いてみてください。どこまで見えますか?
次に左を向いて、だいたい右側と同じぐらいの範囲が見えていますか? どこか痛むところはないですか? 腕にしびれが出ませんか?
次に上を向いて天井を見てください。顔が天井と平行になりますか? 腕のしびれが増えませんか? 首の前側がつっぱるように痛みますか? 首の後ろ側に詰まった感じが出ますか? 下を向いてみると上を向くよりも明らかに楽な感じがしたなら、それは普段から下を向く習慣が強いからです。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら