【航続距離は295kmを実現、日常の足として電気自動車を使う時代に】普通さが最大の魅力、ホンダの軽自動車EV「N-ONE e:」に期待が膨らむ理由

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ボンネット内に収められたパワートレイン
ボンネット内に収められたパワートレイン(写真:三木 宏章)

なお、N-ONE e:のパワートレインは、フロントフード下のコンパクトな空間(ガソリン車でいうエンジンルーム内)に、モーター、減速機(ギア)、インバーターを一体化した小型のeAxle(イーアクスル)を搭載。最高出力は47kW(64PS)、最大トルクは162N・m(16.5kgf-m)を発揮する。なお、これらスペックは、兄弟車のN-VAN e:も、e: L4やe: FUNの場合であれば同等となっている。

また、N-ONE e:のシフト操作は、ホンダ独自の「エレクトリックギアセレクター」で行う。これは、最近のホンダ製BEVやハイブリッド車などに多いボタン式シフトだ。N-ONE e:の場合は、上から「P(パーキング)」「R(後退)」「N(ニュートラル)」「D(ドライブ)」といったボタンが並び、いずれかを押すことで操作可能だ。

加えて、セレクターの右側上には、「イーコン(ECON)」モードのスイッチも配置する。これは、状況に応じエアコンの送風量など各部の制御で、電費などを向上させるモードだ。このモードでも、先ほどの急な上り坂を登ったが、スムーズさは同様。これも、ホンダの開発者によれば、イーコン・モードにしても低速トルクなどは同じなので、登坂能力に変化はないとのこと。通常のDモードと同様、急な上り坂でもストレスのない走行を味わえるという。

ホンダ初のシングルペダルコントロール

イーコン・モード用のスイッチのしたには、シングルペダルコントロールのスイッチを配置
イーコン・モード用のスイッチの下にシングルペダルコントロールのスイッチを配置(写真:三木 宏章)

エレクトリックギアセレクターの右側、イーコン・モード用スイッチの下には、「アクセルペダル」のイラスト入りスイッチもある。ホンダの軽自動車で初採用となる「シングルペダルコントロール」のオン・オフ用スイッチだ。これは、一般的に「ワンペダル操作」と呼ばれる機能で、アクセルペダルだけで加減速から完全停車までを可能とする。

日産がハイブリッド車やBEVなどに採用する「e-Pedal Step(イーペダルステップ)」のホンダ版といえる機能だ。街中の走行におけるペダルの踏みかえの煩わしさを軽減し、日常の運転をより快適とし、疲労軽減などにも貢献するという。

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