【航続距離は295kmを実現、日常の足として電気自動車を使う時代に】普通さが最大の魅力、ホンダの軽自動車EV「N-ONE e:」に期待が膨らむ理由

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N-ONE e:のサイドビュー
N-ONE e:のサイドビュー(写真:三木 宏章)

実際に、このモードで走行してみる。走行中に前方の信号が赤に変わったため、ゆっくりとアクセルペダルを離してみると、減速がかなりゆるやかで、ギクシャクせずに完全停止まで可能だった。ただし、この際、アクセルペダルを離すタイミングなど、コツがつかめないと、停止線などの手前で停まりそうになり、アクセルを追加で踏むことになる。

だが、サクラなどの日産車と比べると、減速度がさほど強くないため、アクセルペダルを離す操作はさほどシビアではない。ややラフにアクセルペダルの操作をしてもギクシャクしづらいのだ。おそらく、N-ONE e:に初めて乗った人や、ワンペダル操作に慣れていない人でも、その日のうちにコツをつかめるのではないかと思う。

ただし、駐車場の入庫などでバックする際は、シングルペダルコントロールの機能をオンにしたままだとスムーズに走りにくいので注意したい。通常、バックするときは、まず、アクセルペダルを踏んで後退し、速度が上がるとペダルを離し、ブレーキペダルで速度を調整しつつ、ゆっくりと後退させる。だが、このモードでは、アクセルペダルを離すと思った以上に減速するため、車体がギクシャクしやすく、車両をスムーズに後退させるのが難しい。バックする時は、通常のDモードにする方がおすすめだ。

ハンドリングについて

N-ONE え:のリヤまわり
N-ONE e:のリヤまわり(写真:三木 宏章)

ハンドリングに関しても、N-ONE e:は街乗りなど普段使いをメインにした設定だといえる。ホンダの開発者によれば、「電動ステアリングのレシオを街乗りに最適化」しているという。実際に、ステアリングはとても軽く、切れ角も十分にある。

また、操作に関して車体がリニアに反応し、思いどおりにクルマが進んでくれる。狭い駐車場やタイトなUターンなどでも、少ない操舵で旋回し、小まわりが利くといえる。なお、最小回転半径は4.5mを実現。このクルマのメインフィールドといえる市街地では、幅広い場所やシーンで運転しやすい仕様といえるだろう。

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