"いま乗っている自動車"1位はフィット、では"乗りたい"首位は? 《世帯年収600万円未満》の「クルマ事情」理想と現実ランキング

“隣の芝生”が気になってしまうのは、人の世のつね。その中でも話題に上りやすいのが「年収」と「自動車」ではないだろうか。
自分と同じくらいの年収の人は、どんな自動車に乗っているのか。そして、将来的にどんな自動車に乗り替えたいと考えているのか――。少なからぬ人が気になるであろう、そんな疑問を調査し、ランキングにまとめてみた。
本記事で取り上げる対象は年収600万円未満の世帯。厚生労働省がまとめた「2024年 国民生活基礎調査」によると、2023年の全世帯の平均年収は536万円となっている。そのため、本記事の対象は平均的な日本の世帯とほぼ合致すると考えられる。
東洋経済では「東洋経済オンライン」のメール会員を対象に、自動車に関するアンケート調査を実施。調査期間は2025年8月26日~9月9日、有効回答数は3063件に上った。本記事では、その中から世帯年収600万円未満を抜き出し、匿名処理した形で「保有する自動車の車種名」「次に買い替えたい自家用車の車種名」に関して集計した。
3つのランキングでクルマ事情を算出
「実際に乗っている自動車」ランキングで1位となったのはホンダのフィットで、全体(1164世帯)に占める比率は5.93%だった。これに次いだのがトヨタ自動車のプリウスで、この2車種が「比率5%超」となった。
一方、「次に乗りたい自動車」ランキングでは、1位がトヨタのカローラ。全体(1175世帯)に占める比率は5.45%だった。2位はホンダのN-BOXで、比率は5.36%となった。なお、本ランキングでは回答車種名が非常に多い回答があったため、複数回答の場合はそのうち最低グレードの販売価格が最も高い車種を対象とした。
最後に、「実際に自分の年収で買えるかどうか」という心理障壁を排除して、純粋な「憧れ」の部分を調査するため、「実際に乗っている」という“現実”と「次に乗りたい」という“理想”のギャップに着目。“現実”と“理想”の全車種について偏差値を割り出したうえで、両者の差分を「憧れの自動車ポイント」として算出し、ランキングにまとめた。
こちらの1位は、スバルのフォレスター。現実偏差値は49.95とほぼ平均付近だった一方、理想偏差値は67.48と高かったことから、「憧れポイント」は17.53となった。2位のトヨタ・カローラは、次に乗りたい自動車で1位だったが、すでに乗っている人も多いことから、「憧れポイント」は14.48にとどまった格好だ。