部下の「これ、AIが作ったんです」は思考停止のサイン。一発で見抜いて、叩き直す「最高の質問」

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「AIが作ったからそのまま出すというなら、あなたの仕事はなんなの? もう私が自分でAIを使えばいいだけだよね」

部下にこうフィードバックしても、

「え、なんでですか? AIを使って作ったのは僕ですよ」

などと返され、話の通じなさに一層イライラ……といった具合です。

「AIが作ったから」が根本的に間違っている理由

まず、言うまでもありませんが「AIが作ったから」は根本的に間違っています。単に思考停止しているからというだけではありません。

仕事の目的は「価値を出し、対価を得ること」です。つまり、良い仕事をして報酬をもらうということです。

「AIが作ったから」ということは、その人がやった仕事は「AIに適当に指示をする」という1点のみです。そこには「価値」という視点が決定的に欠けています。

誰がやっても同じ仕事ということは、いずれ自分に回される仕事が無くなっていくということでもあるし、報酬アップなどは望むべくもありません。

この状況を放置していると、あなたの部下は「AIに使われる人材」になってしまいます。逆に言えば、適切な指導ができれば「AIを使いこなす人材」に育てることができるのです。

AI活用において部下に求めるべき3つのスタンス

では、AI活用において、部下にどういうスタンスを求めるべきでしょうか?

それは次の3つです。

1. 自らの「経験知」に基づいて指示をする

ここでいう「経験知」とは、自身の経験をもとに、成果を出すための知見のことを指します。

つまり、何もかもをAIに考えさせるのではなく、「こういう目的で、こういう結果がほしい」と明確に指示することです。目的すらもAIが決めるのであれば、いよいよ人間の仕事の価値はゼロになってしまいます。

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