「小中学生時代はかなりしんどい」が…"スペシャルな特性"持った子に"普通の親"はどう接すべきか?≪1万5000組以上≫の親子を見てきたプロが解説

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子どもはやりたいことが徹底的にできたことで満足するため、やらねばならないことを自主的にやりだす可能性が高まるのです。必ずとは言えませんが、かなりの確率で行動をはじめます。しかし、子どもが動く前に、親が苦手なこと、やりたくないことをやらせてしまうことが多いため、また振り出しに戻ってしまうことがよくあります。ですから、もう少し様子をみるスタンスを取ってみてください。

仮に、それでも子どもができない、やらない場合は、親がサポートします。まだ子どもなので、親のサポートがそもそも必要であることもあります。

このようにして、スペシャルな子は、全体を満遍なくできるのではなく、特定分野を徹底的に伸ばし、それ以外は周囲の人がサポートする姿勢を取ることで伸びていきます。

スペシャル型の子どもは将来大物になる!

最後に大切なことを書いておきます。

これまで37年間の教育活動の中で筆者が認識していることは、親の手に負えない子どもたち(スペシャル型)はほぼ間違いなく、ある道の大物になるということです。大物という言葉は大げさかもしれませんが、換言すれば、自分らしい生き方を存分に楽しんでいる状態と言ってもいいでしょう。

学校教育がノーマルを養成しようとしているので、小中学生の頃はスペシャルな子はかなりしんどい環境です。しかし、令和の時代、価値観の変容、テクノロジーの進化もあり、世の中のあり方、考え方、生き方がかわりつつあります。どちらかというとスペシャルな子が生きやすい時代になりつつあります。ですから、時代の流れに合ったスペシャルな子たちを徹底的に伸ばしてあげてほしいと思います。すると世の中がもっと変わっていきます。

もちろんノーマルな人生も悪くはありません。しかし、本来、人間はどこかしら、スペシャルな部分が誰しもあると思っています。それが修正の範疇にあることから、おさえてしまい無理やりノーマルの道に進まされている子どもや大人がいるのではないかと推察します。

自分をおさえ続ける時間が長ければ長いほど、その累積量は膨大になり、かなりのストレスになります。ですから、ノーマルな人も、スペシャルな人生を歩む人から学び、自分らしさとは何かを考え、それを発揮する方向へと進むことを意識してもいいのかもしれません。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4500人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、カフェスタイル勉強会Mama Cafe(累計1万3千人のママさん参加)、執筆、講演を精力的に行う。教育学修士(東京大学)。著書に『子ども手帳』『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』『子どもを育てる7つの原則』など国内30冊、海外13冊。音声配信Voicyでは「子育てランキング1位」の人気パーソナリティを務めている。

講演、執筆相談はこちらから。

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