「子どもの幸せが一番」「子どものためなら何でもしたい」――これは多くの親御さんが抱く素直な気持ちでしょう。学校選び、習い事、友達関係、将来の進路。子どもにとって最善の環境を整えるため、親は日夜奔走し、自分のことは後回しにしがちです。
しかし、37年間教育現場に関わり、万単位の数の家庭を見てきた中で、筆者は一つの重大な事実に気づきました。それは、「親がまず充実していなければ、子どもを本当の意味で伸ばすことはできない」ということです。
これは決して親のエゴや単なる言い訳ではありません。心理学的な根拠に基づいた、子育ての本質に関わる重要な原則だったのです。
飛行機の酸素マスクが教えてくれる人生の真理
飛行機に乗ったことがある方なら、離陸前の安全説明を聞いたことがあると思います。その中で必ず説明されるのが、酸素マスクの使用方法です。
「機内の気圧が低下し酸素マスクが降りてきた場合、まずご自身のマスクを装着し、その後お子様のマスクをお着けください」


















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