なぜあの若手は態度がデカいのか? 「上司を上司とも思わないZ世代」を劇的に変える"驚きの処方箋"

上司が扱いに困っている若手社員を3つのタイプに分類。各タイプに対して効果的なアプローチを伝授する(写真:mits/PIXTA)
上司を上司とも思わない若手社員の台頭は、現代の中間管理職が抱える大きな悩みの1つだ。こうした若手社員の態度を「増長」の一言で切り捨てたいところだが、若手社員には彼らなりの言い分がある。にもかかわらず、本質的な解決策は依然として見つかっていない。
悩める中間管理職は、どのように振る舞うのが現代日本における最適解なのか。本稿では複数の経営者の金言やエピソードを引用しながら、前後編に分けて「令和の社内処世術」を考えていく。
後編:松下幸之助、稲盛和夫、藤田田、孫正義… 名経営者たちの金言に学ぶ「増長する若手社員」を上手に遇する社内処世術
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テキトー話もできない世の中になった背景事情
「歳をとってやっちゃいけないのは、説教、自慢、昔話。だから俺はエロ話をしてる」
テキトーで有名なタレント、高田純次さんはいつの間にか、この鉄板ネタを披露しなくなった。コンプライアンスに抵触するおそれがあるからだろう。このようなシャレも現代の職場では通用しづらくなっている。
冗談も通報リスクと隣接し、管理職は言いたいことが言えず、若手社員は上司との会話を避けがち。その結果、両者の距離は広がり、職場ではさまざまな心のすれ違いが生じている。
ちなみに、日本人の仕事へのエンゲージメント(仕事への熱意や意欲)は4年連続で過去最低。熱意ある従業員の割合はわずか5%程度で、世界平均の23%を大きく下回る(2023年版「ギャラップ職場の従業員意識調査」)。
若手社員の振る舞いが強気に見える背景には、少子高齢化による生産年齢人口(15~64歳)の減少がある。
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