二人三脚で出世街道を歩んだ「豊臣兄弟」…秀長の"類まれな資質"を開花させた《地味な仕事》とは

戦国の大きな時流のなかで秀長が開花させた「資質」とは(写真:tabiphoto/PIXTA)
来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公となる豊臣秀長。兄の秀吉と比べ、一見、地味な存在にも思えてしまうのですが、実は秀吉の天下統一は、この秀長の存在抜きには語れないほど重要な人物だったのです。
ノンフィクション作家の中野明氏が、「正確無比な判断、抜群の人望、戦場で冷徹に敵をなぎ倒す武力・胆力、秀吉の"無茶ぶり"に期待を超える結果で応える問題解決力」を兼ね備えていたという秀長の類まれな資質について、同氏の著書『図解 豊臣秀長「No2」の仕事術: カリスマ秀吉の「右腕」に学ぶ超一流の戦略展開スキル』から、一部を抜粋・編集してお届けします。
秀長の生涯を理解する「3つの要因」
おしなべて人の生涯は、「時流」「選択」「資質」の3つの要因に大きな影響を受けているように思います。1つひとつ解説していきましょう。
「時流」とはその人がたまたま生を受けた時の社会の流れを指します。これは個人の力では如何ともしがたい大きな潮流です。また、「選択」はその人が自分の意思で何かを決定することです。人生は選択に次ぐ選択の連続です。
人は抗しがたい「時流」の中で、自らの可能性を120%開花できるよう、最善と思う「選択」をして行動します。こうしてそれぞれの人が、それぞれ異なる生涯を送ることになります。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら