第1回目:「笑点」で人気、春風亭昇太「人前で話す」技術
第2回目:凡人でも「思わず聞かせる話し方」はできる!
第3回目:「説得力のある話し方」、どうすればできる
「飲み物」と「服装」で、こんなに変わる
昇太:普段、魚住さんといろいろ話をしていて驚くのは、アナウンサーと落語家、職業は違うのに、「話し方」や「やっているコツや小道具」には、驚くほど共通点があるということ。意外だよね。
魚住:ええ、私自身、驚きます。講演もいよいよ終盤なので、最後にまとめをしておきましょう。まずは「話がうまくなる小道具」から。
魚住:まず小道具で大切なのは、なんといっても「服装」ですね。
昇太:意外に思う人もいるかもしれないけど、話し方では「視覚の情報」も重要ですからね。
魚住:たとえば、よく「どうすれば『印象に残る話し方』ができますか?」という質問を受けますが、そこで上手に使ってほしいのは「服装」なのです。何でもいいので、「自分の色」を決めて、その服をよく着るようにする。
昇太:落語家の中でも、いつも「その人らしい」着物を身に着けている人っていますからね。
魚住:ビジネスマンの男性だと、ネクタイの色をそろえるとか。とにかく、自分にとっての「勝負カラー」を決めて、その色の服装を効果的に使う。
昇太:そうすることで、相手の「印象に残る度合い」がまるで違ってきますからね。
魚住:その点で参考にしてほしいのは「政治家」です。政治家の中には、いつも同じ色のネクタイをしたり、女性議員の中には「トレードマークの色」を決めて、その服装をよく着る人がいますよね。
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