凡人でも「思わず聞かせる話し方」はできる! 「笑点」で人気、春風亭昇太が教えます!

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『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』の発売を記念して8月24日に行われた、三省堂書店でのトークショーの様子
アナウンサーの魚住りえ氏が「声と話し方」についてを余すことなく著した『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』がベストセラーになっている。発売を記念して8月24日に有楽町の三省堂書店でトークショーが開催された。
登壇者は魚住りえ氏と、「笑点」でおなじみの春風亭昇太師匠。トークショーの様子をリポートする。
第1回目:「笑点」で人気、春風亭昇太「人前で話す」技術

「前の人と違う話し方」をする

魚住:では、春風亭昇太師匠へのみなさんからの質問は、こちらです。

質問3(40代男性)
「『相手に話をきちんと聞いてもらう話し方』は、どうすればできますか? たとえば、仕事のプレゼンや、結婚式のスピーチなどで、前の人があまりに上手だと、その後話しづらく、きちんと聞いてもらえません。こういうときは、どうすればいいですか?」

 

魚住:たしかに、話上手の人は別ですが、口下手な人、話が得意じゃない「普通の人」は、どうすれば「相手に聞いてもらう話し方」をできるのか、悩むところですね。

昇太:そうですね。「相手に話を聞いてもらう」には、「前の人と違う話し方」をするのが大切ですね。たとえば落語の高座でも、「前の人がウケていたから、オレも頑張っちゃうぞ!」とやっても、お客さんは前の人で満足しているわけだから、うまくいかない。「前の人と違う話し方」をするのが、経験上いいように思います。

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魚住:「前の人の話し方に引きずられない、あえて話し方を変える」ってことですね。

昇太:そうです。

魚住:「前の人と違う話し方をする」というのは、たとえば前の人が「声の高い人」なら、声をちょっと「低く」「丁寧に」話すとか、そういうことですか?

昇太:それはよくやる手ですね。前の人がウケていたら、テンションを高めに「どうも昇太でーす!」とはやらないんですよ。テンションをわざと低くして入ります。

魚住:「空気を変える」ってことですか?

昇太:そうです。それで「この人は話し方がわかっているなー」と思うのは、「朝まで生テレビ」によく出演している、声が低くて眼鏡をかけた、東大名誉教授の姜尚中さんです。あの人の話し方が「聞かせる話し方」で、ものすごく勉強になると思うんです。

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