自分自身のことを「ストーリー」にして語ろう

アメリカ人は「語る」のも「聞く」のも大好き

アメリカ人はストーリーが大好きだ(写真:Syda Productions / PIXTA)
私が妻とフィラデルフィアにいた時、こう書かれた看板を見つけたんだ。「成功する結婚の秘訣」。そこには妻や夫がいつもパートナーに言うべき6つの言葉が書かれていた。
一つ目は「今日も素敵だね」。二つ目は「何か手伝おうか」。三つ目は「どこかに何か食べに行こうか」。四つ目は「私が間違ってた」。五つ目は「ごめんなさい」。最後のそして一番大切な言葉は「愛している」。
この6つの言葉をいつも口にすれば、結婚は必ずうまくいくと。だから、我々はその言葉に従い、素晴らしい結婚生活を送ることができた。それは53年と2か月と5日続いた。そりゃあ、大変な時もあったさ。でもね、毎朝、彼女のことを祈り、毎晩、寝る前に彼女と話をした。彼女は僕のかけがえのない人だった。たった一人の。
神様が僕を天国の門に入れてくれたら、僕は神様のところに行って、彼女を探し回るさ。そして、彼女にこう言うんだ。「もう一度僕と結婚してくれますか、そして、また人生を一緒に過ごしてくれませんか」ってね。

 

このジーンと来る話は、StoryCorpという非営利団体が集めた、ある高齢の男性の実話である。アメリカ人はこうした「ストーリー」が大好きだ。

アメリカ人の最も好きな言葉とは

アメリカ人が最も好きな言葉はなんだろうか。Greatであるとか、Freedom、Liberty、Democracyといったところが思いつくところだが、筆者がこちらに来てから10カ月、最も耳にした言葉が、「Story」である。

この国で、「コミュニケーションにとって、一番大切なものは何ですか」という質問をすると必ず帰ってきた返事がこれだった。たぶん、これまで1000回ぐらいはこの言葉を聞いたり、目にしたりしたかもしれない。

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