AKB総選挙、勝者を支えた驚異のプレゼン技術 なぜ彼女たちのスピーチは共感を呼ぶのか

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第7回AKB48選抜総選挙で1位になった指原莉乃(6月6日、福岡市のヤフオクドーム) (写真:時事)

「マイリー・サイラスとテイラー・スィフトそして、トワイライト(ティーンに大人気のファンタジー恋愛小説ドラマ)のキャストをごちゃ混ぜにして、鍋にかけ、低めの温度で甘ったるくなるまで煮詰めたものを、タータンチェックのスカートとお下げ髪にぶっかけたようなもの」

アメリカの有力紙、ワシントンポスト紙はかつて、AKB48をこんな風に形容した。

成熟した大人らしい容貌や所作が評価されるアメリカ社会では、子供っぽく見えるAKB48はまさに甘ったるいKawaiiカルチャーの申し子のような存在に見えるだろう。しかし、彼女たちは、幼い風貌とは裏腹に、実は恐るべきコミュ力を持った異色のグループであり、その意外なコミュ力こそが彼らの人気を長年、不動のものにしてきたといっても過言ではない。

"異能集団″AKBの「伝える力」

先ごろ行われた総選挙でも、そのパワーはいかんなく発揮されていた。ということで、今回は、安倍首相のスピーチ分析に続く、コミュ力連載の番外編第二弾として、"異能集団″AKBの「伝える力」を徹底分析してみた。

毎回、涙腺の弱い筆者をウルウルさせるAKB総選挙のスピーチだが、今年、特に印象に残ったのは今回が最後の総選挙となる高橋みなみさんと、1位に輝いた指原莉乃さんの2人だ。

この2つのスピーチを中心に、AKBのコミュニケーションの3つの黄金則を導き出してみた。

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