甘くない!プロデビュー後の歌手が見る現実 「歌がうまい」だけで稼げないのはなぜか
いつの時代にもプロの歌手に憧れる若者は少なくない。メジャーデビューを果たせば、大きな会場に集まった数千~数万人のファンに、あるいはテレビカメラの向こうで音楽番組を見ている無数の視聴者に、自分の歌を聴かせられる。華やかな舞台だ。
TBSテレビは、ソロヴォーカリスト・コンテストと銘打って、2014年5月から「Sing! Sing! Sing!」(TBS系列毎週土曜深夜1時53分〜、*一部地域を除く)という番組を放送している。オーディション形式で出場者が歌を競い、優勝者にはオリジナル楽曲を含むミニアルバムのデビュー権利が与えられる。その2ndシーズン・フィナーレとなる決勝戦が『世紀の歌声!生バトル 日本一決定戦』として4月20日(月)よる9時から生放送される。3月25日にメジャーデビューを果たした佐々木真央が優勝した1stシーズンと同様に、視聴者の投票で勝者が決まる。
もし、歌うことが得意でプロの歌手を職業にしたいと思ったら?デビュー後に待ち受けている世界とは?長らく音楽番組にかかわってきたプロデューサーが、舞台裏を明かす。(文=TBSテレビ 服部 英司)
J-Popを狙え!
プロの歌手としてデビューする方法はジャンルによって異なるが、最も大きな市場を持つジャンルは、全体の7割を越える圧倒的なシェアを持つJ-popだ。
J-popの場合、デモ音源を制作し、オーディション、レコード会社へ送るほか、ライブを定期的に行い、ファンを増やしながら、噂を聞きつけたレーベルやプロダクションの人間とのコネクションをつくり、デビューへの道筋を作るのが一般的である。
それ以外ではインディーズで世に出る選択肢もある。「ニコニコ動画」や「YouTube」などのようなネット動画サイトのほか、リアルなライブなどで知名度を上げ、音源を店頭かeコマースに置ければ、大手に所属せずに活動することも十分出来る。
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