甘くない!プロデビュー後の歌手が見る現実 「歌がうまい」だけで稼げないのはなぜか

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つまり、音楽専門のユニットにとどまらず、バラエティ、芝居の世界にも積極的に挑戦し、ダンスやルックスを含めた総合的なエンターテインメントで多くの固定ファンを獲得する。そうして、ビジネスを展開出来たアーティストが覇者として存在しうる。単に歌がうまく楽曲に恵まれただけでは、さほど稼ぐことは出来ない。多くの顧客(=ファン)を抱える事で、音源、DVDなどの映像商品、LIVE、グッズ販売を組み合わせる方法がこの時代の成功パターンといえる。

しかしながら、これは売り上げによる価値付けに限った話である。こうした手法を用いるには、仕掛ける側の資本力や高度なプロモーション能力が必要となり、誰にでも出来るやり方ではない。シングルのミリオンセールスを出していなくても、輝きを放ち続けているアーティストは大勢いる。

「ASAYAN」以降、日本のテレビのオーディション番組が低調になっている中で、TBSテレビが4月20日(月)よる9時生放送『世紀の歌声!生バトル 日本一の歌王決定戦!』では、『Sing!Sing!Sing!』を勝ち抜いたファイナリストが競い合い、視聴者の生の評価によって勝敗を決する。優れた歌手(アーティスト)と楽曲の組み合わせが、デビュー前から世間のお眼鏡にかなうかどうかを試す意味で、新しいミュージシャンの発掘を目指している。

テレビのオーディション番組は、実は日本以外では今世紀以降大きなムーブメントとなっている。

テレビが発掘する“新たな才能”

欧米では「アメリカン・アイドル」「Xファクター」「ザ・ヴォイス」「ゴットタレント」などのオーディション番組が盛んだ。フォーマット販売により世界中で独自のコンテストを行っている。番組の規模は巨大で、優勝賞金は100万ドルから500万ドルまで、メジャーレーベルからオリジナルアルバムのリリースを含む契約も与えられる。

これらの番組からはジェニファー・ハドソン、ポール・ポッツ、スーザン・ボイル、ワン・ダイレクションなどがデビューし、世界的なアーティストに成長している。これらのオーディション番組の特徴の一つは、電話やインターネットなどによる視聴者投票を審査基準にしていること。世の中の純粋な評価がスターを生み出しているというワケだ。ここ日本の現状とは、違った風景に見える。

TBSテレビ『世紀の歌声!生バトル 日本一の歌王決定戦!』制作班

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TBSテレビ『世紀の歌声!生バトル 日本一の歌王決定戦!』は2015年4月20日(月)よる9時~放送の音楽番組。

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