アメリカを席巻する「ストーリーテリング」の魅力を熱く語って、4回目になってしまった(前回までの記事はこちら)。それぐらい、パワーと効用は、語り尽くせないものがあるということなのだが、今回はいよいよ、グーグルのワークショップでも教えられているストーリーの作り方、組み立て方のコツをご紹介しよう。
ストーリーには人を動かす強い力があるが、かといって、どんな時にでも使っていいわけではない。かしこまったメールやシンプルな報告、情報伝達だけを求められている場面で、とうとうとストーリーを披瀝するのは相手をドン引きさせるだけ。冷静にデータや事実などをわかりやすく伝えたいという場面では、ロジカルスピーキングの中で触れたP-E-E (Point-Evidence-Explain、つまり、ポイント→論拠、理由→説明)というロジックの組み立てが適しているケースも多い。
ストーリーはビジネスにも活用できる
ストーリーは個人的な経験を社会と共有し、その知恵や教訓をわかち合ったり、エンターテインメントとして人を楽しませたりと、多様な目的と効用があるが、ストーリーをビジネスに活用する場合、どのようなシチュエーションが効果的だろうか。
たとえば、次のような場面で活用できる。
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