オタクは国境を越える!性的描写が厳しいインドネシアでも盛り上がる現地「コミケ」のリアル
コミフロは日本のコミケに影響をうけたイベントと聞くが、カタログの形式もよく似ている。興味がある二次創作、オリジナルBL同人、耽美(中華BL)をポチポチとマークしているうちに、あっという間に目的地へ到着した。
車のドアを開けた瞬間、あの“空気”が押し寄せてきた。もっと熱い、でも熱帯の熱気とも違う、あの“空気”だ。日本のコミケで何回も味わっただけにすでに懐かしい。
コスプレの準備をしている人、ネットのオタク友だちと初めて対面して盛り上がっている人、一刻も早く目当ての同人誌を手に入れようと足早にホールへ向かう人、その姿を見ただけで「これだ! これこそ私が求めるもの!!」とテンションが上がる。胸の高鳴りを抑えつつ、急いだ。

コミフロの入場方法はコミケと同じだ、事前購入したチケットをリストバンドに引き換えて入場する。ICEは全部で10ホールあるが、そのうち半分がコミフロに使われていた。コミケが開催されるビッグサイトと比較すると、東1~3ホール相当の広さといったところだろうか。
2日間で来場者5万人超!
コミケと比べるとイベントスペースはかなり狭く、その中に企業ブース、サークルブース、ステージ、フードエリアがぎゅっと凝縮されている。後にコミフロのSudwi Karyadi(スドウィ・カリヤディ)代表に話を聞いたところ、約1300サークルが出展。2日間でのべ5万人超の来場者を予定しているという。
入場はほとんど行列なしでスムーズだったが、内部はぎゅうぎゅう詰めだ。特に一般サークルブースは通勤電車並みの混雑だった。コミフロはオレンジ色のキャップを被ったスタッフさんがいるものの、案内がメインで、列整理の補助はほとんどしないため、あっちこっち渋滞していた。

一見すると、コミフロはコミケと酷似している。同人誌を並べる机は見慣れたあの敷布で覆われている。頒布物などを飾る陳列棚は工夫を凝らしたデザインだ。

コミケのような高さ制限がないためだろうか、ポスターや看板はとても高く積み上げられている。新刊には“NEW”のポップがつけられている。ほかにもサークル列の最後尾札、ATMの長蛇の列、開場と閉場の際の時の拍手など、多くの面で日本のコミケを踏襲している。
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