政府間の蜜月関係の下、インドネシアには中国の人とカネがなだれ込む。
インドネシアの首都ジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道に乗り込むと、インドネシア人の女性乗務員が満面の笑みを浮かべて迎えてくれた。
中国語で話しかけると、たどたどしい発音ながら中国語で返ってきた。この高速鉄道の乗務員は無料で中国語研修を受けられるそうだ。
本職の中国語通訳も乗務する。指導役の技術者が中国人なので、インドネシア人の運転手などとのコミュニケーションに必須なのだ。
この路線は10月17日に商業運転を始めたばかり。2015年に中国が日本との受注合戦を制する形で受注。当初予定から遅れること4年でようやく完成にこぎ着けた。東南アジア初の高速鉄道であるほか、中国にとっては海外に高速鉄道をパッケージ輸出する初めてのケースとなった。
駅には中国らしい要素
まだ1日7往復しかしていない。ジャカルタ側の出発駅であるハリム駅では、多くのレストランやカフェがオープン準備中だ。
とにかく駅の開業を急いだためだろう、バンドン側の到着駅、テガルアール駅に至っては周囲に一軒も店がなく、田園風景の中に駅舎はポツンとあった。
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