「もっちゅりん」がバカ売れのミスド。「辻利」「ゴディバ」「ピエールマルコリーニ」のコラボ商品も話題、新商品で行列を作る戦略の”強さ”

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そんなミスタードーナツの「もっちゅりん」を食べるなら……筆者は、1971年4月に開業した1号店「箕面ショップ」でも食べてみることにした。

この店は、当時の「ダイエー箕面店」の一角に開業、当時は「1時間4000個」というとてつもない売れ行きを記録したという。その後、2001年の「ダイエー」閉店とともに閉鎖となったものの、地元の署名運動や嘆願書などが実を結び、跡地に建設されたビルの1階に入居するかたちで再開を果たした。

この店だけは、昔のロゴや創業当初のアメリカンな内装をできるだけ再現。独特な照明器具も、LEDに置き換えつつも、形状だけ復元したという。

掲示
1号店であることを示す掲示(筆者撮影)
創業当時のドーナツ
創業当時のドーナツと、開店当時の記念式典の様子(筆者撮影)

1号店でも「もっちゅりん」は大人気

そんな箕面ショップで「もっちゅりん」は……朝9時の開店に20人ほどが並び、9時12分にはあっさり完売。

しかし、この店だけで販売されている「ホームカット」「ハニードゥ」など、創業当時のメニューが店頭に並ぶ11時にも行列ができて、あっという間に売れてしまった。

店内では数十年レベルの常連さんと思しき方もおられ、中には着席しただけでオールドファッションとコーヒーが差し出され、お店の方が席まで会計に行くような方も。この店は常連客にとっても、ファンにとっても特別な存在なのだろう。ミスドの55年という歴史を感じる瞬間であった。

宮武 和多哉 ライター

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みやたけ わたや / Wataya Miyatake

バス・鉄道・クルマ・駅そば・高速道路・都市計画・MaaSなど、「動いて乗れるモノ、ヒトが動く場所」を多岐にわたって追うライター。政令指定都市20市・中核市62市の“朝渋滞・ラッシュアワー”体験など、現地に足を運んで体験してから書く。3世代・8人家族で、高齢化とともに生じる交通問題・介護にリアルに対処中。著書「全国“オンリーワン”路線バスの旅(既刊2巻・イカロス出版)など

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