「もっちゅりん」がバカ売れのミスド。「辻利」「ゴディバ」「ピエールマルコリーニ」のコラボ商品も話題、新商品で行列を作る戦略の”強さ”

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ドーム状の容器に包まれた直径7㎝、高さ2㎝程の物体は、指で「ぐにっ」と軽く押しただけで跡が残るほどに柔らかく、生地としての弾力はしっかり残る。

気になる食感、お味は…

「ミスド・もちもち柔らか2大巨頭」(勝手に命名)である「ポン・デ・リング」「エンゼルクリーム」より格段に柔らかく、かつ生地を引っ張ると、生地のコシ・伸びや、生地そのものの香ばしさがあり……そう説明するのが馬鹿らしくなるほど、「もっちゅり」としか形容できない食感だ。

断面
「もっちゅりん」「ポン・デ・リング」「エンゼルクリーム」3種の断面。「もっちゅりん」が弾力のあるペースト状になっているのがわかる(筆者撮影)

あえて言うと、生地がうまい! おそらく塩だけかけて食べても美味であろう。さらに、中にくるまれている餅状の生地も、「あずき」が「あずき仕様」、「わらびもち」が「わらびもち仕様」になるなど、製造過程で相当に手間をかけている様子がうかがえる。

実際に食べたところ、「みたらし」だけ極端に食べづらかったものの、味や食感すべてに大満足できるものであった。

それにしても、この柔らかさの生地をフライにして、フレーバーをつけてドーム状の容器に収めて……トングで力を入れると潰れそうな「もっちゅりん」を扱う、キッチンの気苦労は相当なものと見た。

ショーケース
店内のショーケースは、フルラインナップが揃っている(筆者撮影)

そして、美味しくいただいているうちに気づいた。「もっちゅりん」を待っていた人々は複数・集団での来店が多く、「オールドファッション」「エンゼルフレンチ」などほかの定番やコーヒーなどを、高確率で注文している。

かつ「もっちゅりん」品切れの一報を聞いた後も何らかの注文をする方が多く、1時間後にはショーケースがスカスカ、という繁盛ぶりであった。

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