“玉木首相”誕生はある? 「野党は嫌だから“何でもあり”はいかがなものか」小野寺五典・自民政調会長に聞く「ポスト石破」と「関税交渉」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
小野寺五典
インタビューに応じる自民党の小野寺五典・政調会長
政治ジャーナリストの青山和弘氏が政党や各界の論客をゲストに招き、日本の政治を深掘りする「青山和弘の政治の見方」。今回はゲストに自民党の小野寺五典・政調会長を迎え、「アメリカとの関税交渉の行方」「ポスト石破」「参院選」などについて聞いた。
※記事の内容は東洋経済の解説動画シリーズ「青山和弘の政治の見方」の下記の動画から一部を抜粋したものです。外部配信先では動画を視聴できない場合があるため、東洋経済オンライン内、または東洋経済オンラインのYouTubeでご覧ください。
前編:参院選の争点“消費税減税”「物価高対策にはなじまない」「財源確保せず議論に踏み込むのは危険」と小野寺五典・自民政調会長が語る根拠

自動車の関税撤廃を勝ちえないと交渉の意味がない

——アメリカとの関税をめぐる交渉で、石破茂首相は自動車を含めた一連の措置の撤廃を強く求める方針を示しています。交渉を担当する赤澤亮正・経済再生担当相は建設的な議論ができているという話をしている一方で、自動車関税が交渉対象になるかは依然不透明で、日米の溝は深いという見方もあります。

自動車に対しては25%の追加関税がかけられていますし、5月3日からは部品にもかかっている。ですから今、私たちが議論しているのは日本にとっていちばん大きな関税のアイテムである自動車と自動車部品です。

しかも、日本の経済構造からすると、自動車の1本足打法、しかも北米輸出でいちばん稼いでいるということで、1丁目1番地に容赦ない形で関税をかけられている。ここをやはりきちんと議論するというのが大事だと思います。

——イギリスとの交渉では年間10万台まで関税を10%に引き下げるということになりましたが、交渉の俎上には載せられそうだという感触はお持ちですか。

日本はアメリカにいろいろなものを輸出しています。工作機械も出していますし、日本酒も出しています。ただ、やはりボリュームからすると圧倒的に自動車なので、ここは勝ちえないと日本としては交渉した意味がないと思います。

次ページ「造船分野での協力」の意味
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事