“玉木首相”誕生はある? 「野党は嫌だから“何でもあり”はいかがなものか」小野寺五典・自民政調会長に聞く「ポスト石破」と「関税交渉」

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——ただ一方で、トランプさんはいきなり米軍駐留経費の話をしたり、関税交渉と安全保障問題を絡めるような発言もしています。安全保障問題を切り離した関税交渉は可能なのでしょうか。

普通は安全保障と経済関係の問題というのは別々の話のはずです。赤澤・経済再生担当相も含めて、この関税交渉の中で直接そういう議論になっていることはないと思います。私は今回(4月27日〜5月4日)の訪米でペンタゴン(国防総省)にも行ってきました。

そこで責任者とも話をし、日本の安全保障の問題についていろいろな議論を交わしましたが、関税と関係しての話はありませんでした。それはやはり一般の常識を持った政治家であれば、安全保障は安全保障、関税は関税というものだと思います。

政治空白をつくるのが正しいのか

——参議院選挙と政局についても伺いたいのですが、関税交渉が佳境となりそうな国会最終盤、立憲民主党が内閣不信任案を提出してくると考えていますか。

出す・出さないは各党の考え方ですから、出された場合には自民党、公明党でしっかり否決していきますし、野党の中でも、さすがにこの時期に政治空白をつくるのはいかがなものかということで、同じ行動をとってくれるところもあると思いますので、それを信じたいと思います。

——不信任案が提出されたときに、例えば国民民主党や日本維新の会に対して不信任案に反対してもらうためのカードを切るということはあるのでしょうか。

内閣不信任案については小手先の政策の議論ではなくて、やはり今の日本が置かれた政治状況の中で政治空白をつくることが正しいのかどうかという判断を各党に委ねたいと思います。

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