絶好調「鳥貴族」の陰で大赤字、黒歴史と化しつつある「トリキバーガー」。味よし、値段もよし! なのに盛大に失敗した”本質的な理由”

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
トリキバーガー
オープン当初のトリキバーガー大井町店(筆者撮影) 

創業40周年を迎える鳥貴族ことエターナルホスピタリティグループ。外食不振のコロナ禍から業績も徐々に持ち直し、アメリカや韓国などの海外出店にも本腰を入れ始めている。最近では社長の大倉忠司氏と、その息子でありアイドルの大倉忠義氏との「禁じ手コラボ」で話題を集めるなど、華々しい展開に今後の躍進に期待がかかる。 

……と思いきや、2021年に大倉氏の肝いりで始まったチキンバーガーの新業態「TORIKI BURGER」(以下、トリキバーガー)が風前の灯火だ。 

2021年8月に東京の大井町に1号店をオープンし、その後2022年3月に渋谷井の頭通り店を、2023年8月には京都に伏見稲荷OICYビレッジ店を出店するも、2023年11月には渋谷井の頭通り店は閉店。現存する店舗は2店舗だ。 

当初は3年で10~20店舗の直営店を展開したい考えだったが、4年が経った2025年現在、思うような展開ができていない。 

売り上げについても1店舗につき年商2億円程度の目標を掲げていたものの、直近2024年7月期の業績では売上高は1億1200万円。現状は2店舗しかないことを考えると遠く及ばない。結果、1億9700万円の営業赤字を出している。 

トリキバーガー専属子会社が消滅 

そんな中、組織編制の変更が発表された。トリキバーガーの運営会社、TORIKI BURGERが鳥貴族西日本に組み込まれるということだ。 

【画像11枚】大きな話題となった「トリキバーガー」。すっかり名前を聞かなくなった現在のメニューや価格
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事