絶好調「鳥貴族」の陰で大赤字、黒歴史と化しつつある「トリキバーガー」。味よし、値段もよし! なのに盛大に失敗した”本質的な理由”

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縮小

今後、エターナルホスピタリティグループでは海外展開は各国の現地法人、国内の展開は東西に分かれて鳥貴族東日本と鳥貴族西日本、加えて「やきとり大吉」のダイキチシステムに分かれる。TORIKI BURGERはこの鳥貴族西日本に組み込まれるというのだ。専属の子会社がなくなり、トリキバーガー事業は縮小していくことを示唆しているのだろうか。

2025年8月からの新体制(エターナルホスピタリティグループIR資料より) 

鳴り物入りでオープンした新業態が、どうしてこうなったのか。 

筆者は久しぶりにトリキバーガーを訪れてみた。 

メニューは縮小、季節メニューの投入も途絶える 

以前、筆者はよく渋谷井の頭通り店を利用していた。チキンバーガーは手頃な価格でおいしいし、プリンやエッグタルトのスイーツも程よいサイズでお気に入りだった。 

店内はWi-Fiと電源完備。なにより、人でごった返す渋谷の中心部でなぜかガラガラの店内は快適で「穴場」として重宝していた。なので閉店してしまったのだろうか……。 

現在、都内で営業するトリキバーガーは1号店の大井町店のみ。筆者はオープン以来に行ったきりの同店に行ってみた。

2025年4月時点のメニューはこんな感じ。シンプルなラインナップになっている(出所:トリキバーガー公式サイトより) 

メニューを見ると、メインとなる商品はバーガー4品と「じゃがころチキン」なるジャガイモと鶏肉の品のみ。以前と比べて品数が減っていた。

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