今が旬!たけのこはトップクラスの「デトックス」食材 老廃物の排出効果を引き出す”薬剤師おすすめ”の食べ方と余ったときの保存法

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この発酵たけのこを使ったスープをご紹介します。

■発酵たけのこのスープ(2人前)

【材料】
発酵たけのこ 1本の4分の1ほど
鶏モモ肉 100グラム
マッシュルーム 4~5個
レモングラス 1本(なければ最後にレモンを絞って代用)
ココナッツミルク 100mL
水 2カップ
塩またはナンプラー 少々
パクチーの葉 少々

【作り方】
鶏モモ肉は食べやすい大きさに切る。ココナッツミルク以外の材料を鍋に入れ、中火で15分ほど煮込む。ココナッツミルクを加えたら、塩またはナンプラーで味を整える。最後にパクチーを数枚浮かべる。

たけのこは、中国で編さんされた『本草綱目(ほんぞうこうもく)』という古書にも記述がある食材です。

「旬内は竹の子、旬外は竹」というもので、たけのこは10日間ぐらいしか食べる時期がなく、10日を超えて旬を過ぎると竹となる、つまりたけのこは成長が早く、おいしく食べられる期間が短いことを記したものです。

「旬」という漢字にはもともと10日間という意味があります。月を区切る際に上旬、中旬、下旬という言い方をするのも、そのためです。

竹は漢方薬の生薬になっている

たけのこが成長すると竹になりますが、この竹は漢方処方に配合される生薬にもなっていて、竹の葉は「竹葉(ちくよう)」と、竹の幹の皮は「竹筎(ちくじょ)」といいます。

これらが含まれている漢方薬には、「竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)」や「清肺湯(せいはいとう)」、「竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)」などがあります。

竹葉石膏湯は熱を下げて熱により不足した水分を潤う働きが、清肺湯や竹茹温胆湯は、熱性の咳や痰を抑える働きがあるとされています。

また、漢方ではありませんが、竹を火であぶってにじみ出る「竹瀝(ちくれき)」は、古くから咳止めなどの民間療法として使われてきました。

平地 治美 薬剤師、鍼灸師。 和光鍼灸治療院・漢方薬局代表

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ひらぢ はるみ / Harumi Hiraji

東洋鍼灸専門学校非常勤講師、日本東洋医学会代議員。朝日カルチャーセンター、津田沼カルチャーセンターなどで漢方関連の講座を担当。明治薬科大学薬学部卒業後、漢方薬局勤務を経て、東洋鍼灸専門学校に入学。漢方治療の大家である寺師睦宗氏に漢方を、石原克己氏に鍼灸を、クリシュナU.K氏にアーユルヴェーダ医学を学ぶ。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る・動かす・食べるで健康になる』(日貿出版)など。You tube「平地治美・漢方チャンネル」も開設。ブログ「平地治美の漢方ブログ」。

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