 
世界のほとんどの地域でワインを造っていることすら知られていない日本も、南アフリカと同じように新しい試みをしなくてはならない。
そう実感した彩奈は、決意する。「フライングワインメーカーとして、新世界を巡ろう!」
北半球と南半球を往復
ブドウの収穫と醸造の時期は、北半球と南半球で異なる。日本を含む北半球は9月から11月にかけて、南半球は3月から5月にかけて、どちらも秋に行われる。フライングワインメーカーとは、修行のために北半球と南半球を渡り歩き、1年に2回、異なる場所で醸造を経験する醸造家を指す。
2007年、26歳のときに南アフリカから帰国した彩奈は、翌年の春に訪れたニュージーランドを皮切りに、毎春、オーストラリア、チリ、アルゼンチン、南アフリカのワイナリーを訪ねて、現地で3カ月間働いた。
世界は、刺激に溢れていた。





 
         
         
         
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        












無料会員登録はこちら
ログインはこちら