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「夢雀」が完成してから怒濤のような展開だが、これは序章にすぎない(提供:ARCHIS)
ドバイで約60万円の値が付く日本酒「夢雀」の仕掛け人は、古民家鑑定士の女性起業家。そして、この最高級の日本酒を仕込んだのは、知る人ぞ知る山口最古の酒蔵の杜氏(とうじ)だ。全国的には無名のふたりが、日本酒革命を起こそうとタッグを組んだ。
コメ作りをきっかけに酒造りへ
「山口市定住サポーター」に任命された当初から地域住民に溶け込んでいた松浦奈津子さんは、山口でも屈指の米どころながら後継者不足に悩む地元の農家から、この地域を活性化するためにどうしたらいいかと相談を受けていた。
そこでまずは徳佐に関心を寄せてもらうために、田楽庵の前の田んぼを使って農業と古民家とファッションを掛け合わせた「田植えフェスティバル」を開催した。
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母校の山口県立大学の教授などに声をかけて開催した「田植えフェスティバル」(提供:ARCHIS)
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