日本酒「ツウなら辛口」説は、とんだ勘違いだ ウソだらけの「通説」は捨ててお酒を堪能!
日本酒専門店の支配人として働く中で、最も悲しいこと。それは、日本酒の世界にはあまりに「通説」が多いために、ほとんどの人がよく理解せず、いや、誤った理解のままオーダーしてしまっていることです。
今回は、ちまたにあふれる日本酒の代表的「ウソ通説」4つについて、がっつり解き明かしていきましょう。
そもそも日本酒の「辛い」って、どういう味?
■ウソ通説1:日本酒のツウは「辛口」を頼む
地球のどこでも、男はバカだ! 僕がそう確信したのは、日本酒が海外でも「辛口 is 最高!」ともてはやされていると知ったときです。白ワインにしても日本酒にしても、なぜか男性のみなさんは口を揃えて「辛口が好き」とおっしゃいます。これ、世界中で同じなんですね。
でも、ここでみなさんにお伝えしたいのは、「辛口の日本酒をください」というオーダーでは、本当においしいお酒を選ぶことはできないということ。世の辛口信仰は、おいしいお酒を選ぶのに邪魔なのです。
そもそも日本酒の「辛い」って、どういう味だと思いますか? 実は、辛さは味のことではありません。アルコールによるピリッとした「痛み」。味覚じゃなくて、痛覚なんです。
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