女の出世を阻むのは、女の「隣の芝思考」だ どんな道を選んでも、デメリットにぶつかる

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「女性の活躍」が一向に進まない原因はどこに?(写真:wavebreakmedia / PIXTA)

去る8月、ついに女性活躍推進法が成立しました。「仕事か家庭か? いえいえ、仕事も家庭も!」といった具合に、各社での意識・制度の改革が、鼻息荒く提唱されています。

今まで、女性の活躍の場が少ないことは、男性社会の圧力と言われてきましたが、実はそれ以外にもっと深刻な問題が潜在しています。それによって、実際に既存の「ボジティブアクション」などの女性活躍推進が、なかなか進まなかった現状があるのです。

任されたくない部下、任せられなくなる上司

なんとその原因の多くは、女性側にあります。女性の社会進出が進むにしたがって、女性が男性と対等に働くことが当たり前になってきたと感じられる一方、「男性は外で働き、女性は家庭を守るべき」という考えを持っている人も、根強く残っているのです。

これは時代に逆行しているように思えますが、実際に就労中の20代、30代の女性たちの中には、仕事は結婚までの「つなぎ」の感覚でしかなく、キャリアアップに興味を持っていないという人も少なくありません。「責任のある大きな仕事はしたくない」「やるべきことはするが、残業はしないで帰りたい」という気持ちの強い人が、とても多いのです。

カウンセリングの現場にいると、部下に何か仕事を任せたときに「パワハラ」と言われ悩んでいる上司からの相談が後を絶ちません。能力があると見込んだ女性部下にこのような対応をされてしまうと、上司は自分の指導方法が悪いのかと悩みます。責任ある仕事や役職を与えたくても、それが難しいという現状があるのです。

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