「認知症のリスク」下げるのは"犬と猫"のどっち? ペットが高齢者にもたらすさまざまなメリット

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
動物に話しかけることで幸福ホルモン・オキシトシンが出るという(写真:yosio/PIXTA)
超高齢化社会を迎えるなか、「孤独な状態」に陥っている高齢者に対する、認知機能の低下防止対策は喫緊の課題ですが、脳科学者の西剛志氏によれば、そうした高齢者の抱えるさまざまなリスクを軽減してくれるのが「ペット」の存在だそうです。
高齢者にとって重要な「他者とのコミュニケーション」の上手な取り方について、西氏の著書『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』から、一部を抜粋・編集して解説します。

60歳からは犬を飼ったほうがいい理由

話し相手がいないのは、60歳を超えたらリスクになります。なぜなら、孤独感は認知症の発症に大きく関わっていて、脳の老化を進行させるからです。

と言っても、1人暮らしをしていたり、夫婦関係が冷え切ってしまっていると、なかなか日常の中で人とのつながりを感じるのは難しいかもしれません。そんなときは、ロボットに話しかけるだけでもOKです。

でも、ロボットよりもさらに効果が高いのが、ペットなどの動物に話しかけることです。温かいものに話しかけるほうがロボットよりも幸福度を高く感じるのです。

ペットを飼うと孤独感が減ったり、動物に話しかけることで幸福ホルモン・オキシトシンが出ることがわかっています。また、動物と一緒にいると血圧が下がったり、認知機能の低下を防いでくれるので、孤独感だけでなく老人脳そのものを予防してくれる効果も期待できます。

次ページ猫ではなく犬がおすすめ
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事