「認知症のリスク」下げるのは"犬と猫"のどっち? ペットが高齢者にもたらすさまざまなメリット
またパソコンの趣味がある人は認知症になりにくいというデータもあります。インターネットで検索したり、パソコン上で写真を整理することは認知機能を高める効果があるのです。
また、SNSを利用すると世代や男女間を超えてつながれるため、知り合いができやすくなったり、つながりを感じやすくなったりするメリットもあります。
ただ、気をつけたいのは、何事もやり過ぎると害があるということです。たとえばスマホを片時も離せなくなるようだと、やはりいろいろマイナス面が出てきます。
マイナス面のひとつが「通知」です。SNSやネットニュース、LINEなど、さまざまな通知がしょっちゅう来ますよね。通知が気になり、意識が散漫になったり、人と話しているときでも話に集中できなくなったりすることは、スマホを持っている人なら誰でも経験しているのではないでしょうか。
こういうことは、実はストレスになっているのです。自律神経のバランスが崩れる原因にもなり、リラックスできずに体内で炎症を起こしやすくなる可能性もあります。「通知」の設定はやめたほうがいいですし、特に睡眠中や休息中は音が出ないようにしておくことをおすすめします。
スマホの使い過ぎがもたらす「脳の短絡化」
ほかにも「脳の短絡化」が起きる可能性があります。情報がなんでもすぐにスマホで入手できることで答えがすぐにわかってしまい、試行錯誤をすることが少なくなってしまいます。
試行錯誤することは、脳を活性化していることとイコールです。ストレスがかかりすぎる試行錯誤はマイナスですが、健全な試行錯誤とでも言うのでしょうか、そういったことは脳の働きを高めます。
逆にすぐ答えがわかってしまうと脳はラクをして、働かなくなるのですね。脳には怠けグセがあるからです。ですから、すぐになんでも調べられるのはいい面もありますが、マイナス面もあるのです。
たとえば、漢字を書こうとしたときに思い出せないことがあります。これはメールなどで文章を書いていると、勝手に漢字に変換されてしまうため、思い出すというプロセスが省略されてしまうことで起きています。
脳には負荷がかからないので、脳を使わない状態になっていて、脳の老化が進むのです。
また、寝る前にスマホを見ると睡眠の質が下がることもわかっています。睡眠は脳と密接に結びついていて、睡眠の質が悪いと認知症のリスクが大きく上がることはこれまでにも指摘されています。
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