くら寿司「1000円ホールケーキ」大反響も納得の訳 サイズ感、カバー、提供スピード…すべてに工夫が!

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これに伴って2022年、全店均一価格も廃止。地価やエリアの特性などを反映した店舗ごとの価格設定に変更した。都市部の店舗は家賃や人件費が高い傾向があるので、同じネタでも価格を高く設定したのだ。

ロードサイドと都市部では客層が異なるため、この形が成立しているという。ロードサイドのベーシックな店舗はファミリーや夫婦連れ、年配客がメインだが、都市部では幅広い層が来店する。

地元にくら寿司がないからと買い物ついでに立ち寄るゲストや、インバウンドも多い。そういうゲストは価格よりも、利便性や体験を重視する傾向が強いのだ。

くら寿司 高松六条店
ロードサイドにあるベーシックな店舗、くら寿司 高松六条店(写真提供:くら寿司)

海外における「回転寿司」の位置づけ

時代と共に変化する回転寿司業界とくら寿司。くら寿司は2019年10月、以後の10年間を「第二の創業期」と位置づけ、2030年の目標として売上高3600億円、世界1100店舗を掲げている。

新型コロナの流行時期を経てなお、その目標は下方修正していない。2024年10月期の決算では、純利益が前年の8億6300万円から32億2600万円と約4倍に。コロナ禍の打撃から急激に回復を遂げたことを印象付けた。

自動案内受付機
店入口に設置された自動案内受付機(写真提供:くら寿司)

ただし物価高騰の今、「贅沢品である外食は一番に切り捨てられるもの」という危機感も強い。だからこそ「プレゼントシステム」のような、レジャー感覚で足を運んでもらえるきっかけづくりがキーとなっているそうだ。

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