
「かつや」の姉妹チェーン、からやま。赤い鶏のロゴが目印です(写真:鬼頭勇大)/配信先では画像を全て見ることができません。本サイト(東洋経済オンライン)内でご覧ください
ライター・編集者の笹間聖子さんが、誰もが知る外食チェーンの動向や新メニューの裏側を探る連載。第2回はからあげ専門店からやまが「一人勝ち」するなぜに迫ります。
からあげブームの栄枯盛衰
「からあげブーム」が終了し、閉店の報道をよく耳にするようになった。「日本唐揚協会」の発表によると、2022年4月時点で、からあげ専門店の数は4379店舗(推定)。前年比40%増で、集計をスタートした2012年の450店舗から約10倍に膨れ上がった計算となる。
東京商工リサーチの調査でも、からあげ専門店を運営する企業は2017年3月末の109社から、2021年9月時点で235社へ。コロナ禍も追い風に、一気に2.1倍に増加している。これが、世にいう「からあげブーム」だ。
しかし、急速な市場拡大には反動がつきもの。「ステイホーム」需要の減退に加え、食用油や電気代高騰が直撃し、拡大路線を突き進んだからあげ専門店の多くが今、閉店を余儀なくされている。業界に冬の時代が訪れたのだ。
そんななかで、着実に成長を続けているのがからやまだ。現在の店舗数は国内121店舗、海外12店舗で合計133店舗(2025年1月末現在)と、最盛期に近い店舗数を維持している。
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