どうすれば得?「所得控除」意外と知らない活用法 たとえば共働き夫婦の医療費控除の申告はどちらがいい?
なぜなら、前述の通り、申告することで、既に納めた税金の一部が還付される(戻ってくる)というとても大切で、お得な手続きだからです。
ですから「このお得な制度を活用しない手はない!」ということに気付けた人は、毎年とても賢く利用しているのが事実です。
“金融リテラシー”という、知らないと損をする(知っていると得をする)知識の一つですので、これを機に、よりうまく所得控除を活用するために今から何ができるのか?という視点で、あらためて実際に寄せられたご質問をもとに考えてみたいと思います。
意外と多い? 所得控除が使えるケース
確定申告をすると、さまざまな所得控除があることに気づきます。
医療費が一定額を超えた場合に適用される「医療費控除」や、ふるさと納税をした際に利用できる「寄附金控除」や、「生命保険料控除」など以下の所得控除があります。
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なお、医療費控除や寄附金控除は年末調整では申告できないため、会社にお勤めであっても確定申告を行う必要があります。(ただし、ふるさと納税については「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」に必要事項を記入することで、確定申告をしなくても寄付金控除が受けられるワンストップ特例制度もあります)。