
自信のなさそうな話し手を信用するか
数年前、私はある企業の社内説明会に立ち会った。それは、経営陣が大規模な改革について説明する会だった。聴衆はみんな、気が進まないような顔で経営陣の話を聞いていた。
こうした話の場合、伝える側はかなりのストレスを感じる。メッセージをうまく伝えるには、あらゆるコミュニケーション手段を使わなければならない。
経営陣は、ボディランゲージも使っていた。ところが、動きが硬すぎたり、背中を丸めて自分を小さく見せてしまっていたり、プレゼンのスライドやプリントしか見ていなかったり、というありさまだった。
困ったことに、そうした態度のせいで、聴衆の賛同はまったく得られなかった。改革の説明は筋が通っていたにもかかわらず、話し手からは少しも自信が感じられなかった。話し手が自信なさそうに見えたら、聴衆はその話を信用するだろうか?
あなたが誰かと話しているとき、相手のワニ脳とサル脳は、あなたのボディランゲージや声のトーンを電光石火のごとくスキャンして、あなたの発言がそれと一致しているかチェックする。
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