話しかけて振り向かず答える人を信用できない訳 私たちは無意識に相手の身ぶりから判断している

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とはいえ、そうしたボディランゲージを避けるテクニックがいくつかある。自分のボディランゲージを四六時中、意識するなど無理だし、ストレスフルな生活のなかで、そんなことを気にかける余裕もない。誰かとの会話中に緊急メールが来たら、会話の相手から顔を背けて返信することだってある。

そんなとき、あなたは言うかもしれない。「ちょっとメールを打つけど、きみの話はちゃんと聞いてるから、そのまま続けてくれ」。おそらく、あなたは相手の話を聞いているだろう。でも、相手は、あなたの言葉を信じないかもしれない。相手のワニ脳がそうさせるからだ。

あなたのボディランゲージをポジティブに受け取ってもらえる、とてもシンプルなテクニックを教えよう。このテクニックを使えば、あなたの発言そのものもポジティブに解釈してもらえる。

「凍結」「闘争」「闘争」とは逆

これは、ワニのボディランゲージとは正反対のボディランゲージを使う手法だ。つまり「凍結」「逃走」「闘争」とは逆のふるまいだ。

じつをいうと、私たちは自分でも気づかないうちに、このテクニックを使っている。

・「相手のほうを向く」には効果がある

→これは、「逃走」と正反対のふるまいだ。

・「身を乗りだす」には効果がある

→あなたが「凍結」も「逃走」もせず、その正反対のふるまいをしていることを示す動作。相手に近づいたり、接触を求めたりしても同じ効果がある。あなたが相手を信用し、そばにいて安心していることが伝わる。

・「アイコンタクト」には効果がある

あいては人か 話が通じないときワニかもしれません
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→あなたが誰かを見るとき、その人はあなたに見られている。他者に見られることは、自分の存在が承認されている証拠だ。つまり、自分は重要で、話を聞くに値する人間だと思われている証あかしだ。これは、人間の最も基本的な欲求である。

・「目を見開く」には効果がある

→あなたが目を見開くと、見られている相手は、あなたから関心や好意を持たれていると感じる。逆に、私たちが怒りを感じて攻撃しようとするときは、眉間にしわを寄せて目を細める。

・「手のひらを見せる」には効果がある

→これは、拳で攻撃するときと正反対のしぐさだ。また、逃げだす、身体をこわばらせて立ちすくむ、といったふるまいとも逆の行為だ。このしぐさにより、あなたが近づいて対話を望んでいることが示せる。

レーナ・スコーグホルム 行動科学研究者、講演家、教育者

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Lena Skogholm

年に80回近く講演や講義を行い、スウェーデンで最も人気のある講師100人の1人に選ばれた。温かさとユーモアにあふれる語り口と、明快でわかりやすい解説には定評があり、2021年には、スウェーデンのすぐれた講演者に与えられるStora Talarpriset賞を受賞した。25年にわたり研究を続ける脳科学にもとづいた人づきあいのメソッドは、職場や私生活で今すぐ役立つツールとして、高く評価されている。

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