大切なプレゼンで頭が真っ白に! 「準備は万端だったのに…」、なぜ人は思い通りに行動できない? 元トッププロポーカープレイヤーが解説

プレゼンで緊張して失敗!なぜ起きる?(写真:mits / PIXTA)
プレゼン、商談、投資判断、試合の本番など、プレッシャーがかかる瞬間に限って、なぜか実力を出し切れないーー。日々、そんな悔しい思いをしている人は多いはず。「失敗できない」と思うほど、あせってミスが増えるのはどうしてなのか。
世界のトッププロポーカープレイヤーとして戦いを続けてきたマナベツバサさんは、1回のゲームで数千万円の勝ち負けが生じる究極のプレッシャー環境で同じ悩みを抱えた一人。しかし脳科学×最新心理療法に基づいたメンタルの問題を根本から解消する方法に出合い、最大限の成果をあげられるようになったと言います。
本記事は現在、メンタル・パフォーマンス・コーチとして活躍するマナベさんの著書『元世界トップ10プロポーカープレイヤーが教える 心を整える最強マインドセット』より一部を抜粋、再編集。本記事では、最大のパフォーマンスを発揮することを妨げる、「わかっていても、できない」という状況に陥る仕組みについて解説します。
「わかっていても、できない」、「わかっているのに、ついついやってしまう」
そんな状況、身に覚えがある人も多いのではないでしょうか。
つい目的を忘れて全然違う言動をとってしまったり。あるいは、目標とは反対の行動をしてしまったり。

(画像:『元世界トップ10プロポーカープレイヤーが教える 心を整える最強マインドセット』)
それは本来の目的や目標に向かって、自分のパフォーマンスを十分に発揮できている状態とは決していえないものです。「わかっていても、できない」という状況に陥る仕組みを、脳科学の視点から見てみましょう。
クマに遭遇する非常事態で考えてみる
例えば、森の中で突然クマに遭遇したと想像してみてください。
クマを目にした瞬間、「クマだ!」ととっさに認識し、全身が一気に警戒態勢に入ります。心臓がドキドキと高鳴り、筋肉が強張り、冷や汗が出て、いつでも走り出せる状態になります。この一連の反応は、脳が瞬時に危険を察知し、体に命令を出しているからです。
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