1日で4000万円損失の元プロポーカープレイヤーが自分を立て直すときに使った《心を整える最強ワザ》。「わかっていても、できない」の対処法

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落ち込む男性
大事な場面で実力を発揮できず落ち込んでばかり…。そんな時に役立つ心理療法をご紹介します(写真:Luce / PIXTA)
プレゼン、商談、投資判断、試合の本番など、プレッシャーがかかる瞬間に限って、なぜか実力を出し切れないーー。日々、そんな悔しい思いをしている人は多いはず。「失敗できない」と思うほど、あせってミスが増えるのはどうしてなのか。
世界のトッププロポーカープレイヤーとして戦いを続けてきたマナベツバサさんは、1回のゲームで数千万円の勝ち負けが生じる究極のプレッシャー環境で同じ悩みを抱えた一人。しかし脳科学×最新心理療法に基づいたメンタルの問題を根本から解消する方法に出会い、最大限の成果をあげられるようになったと言います。
本記事は現在、メンタル・パフォーマンス・コーチとして活躍するマナベさんの著書『元世界トップ10プロポーカープレイヤーが教える 心を整える最強マインドセット』より一部を抜粋、再編集。マナベさんが再起するきっかけになった心理療法の一つ、「MET療法」をご紹介します。
【前の記事】大切なプレゼンで頭が真っ白に! 「準備は万端だったのに…」、なぜ人は思い通りに行動できない? 元トッププロポーカープレイヤーが解説

たった1日で4000万円損失

私の名前から日本人だと思われるかもしれませんが、ドイツ国籍を持っています。以前は、ヨーロッパを拠点とするプロのポーカープレイヤーでした。

ポーカーは単なる運のゲームではなく、知力、戦略、そして心理戦が求められる高度な頭脳戦です。ヨーロッパでは各地で広く親しまれており、プロ・アマ問わずお金をかけてプレーすることが合法とされています。

各国で定期的にトーナメントが開催され、中には国際的な注目を集める大会もあります。そこではスポンサー契約を結んで活動するプロプレイヤーたちが数多く活躍しています。私もその1人でした。

プロポーカープレイヤーとして活躍していた20代の頃に、たった1日で4000万円の損失を出したことがあります。大事な場面で感情が邪魔をして、冷静な判断ができなくなる、ポーカーの世界でいう「ティルト」という状態に陥っていたのです。

「このままではいけない。本格的にどうにかしなければ」と危機感を抱いた私は、「ティルト」の根本的な解決のため、さまざまな方法にアプローチしました。

数千万円を投じて心理療法からヨガ、気功、果ては占いに至るまで、多少うさんくさいと感じながらも一通り試してみたのですが、解決には至りませんでした。

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