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すかいらーく会長に問う「外食産業の成長余地」 顧客争奪戦が激化、再成長へ2つの施策を実施

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すかいらーくホールディングス会長の谷真氏
谷 真(たに・まこと)/すかいらーくホールディングス会長。1951年生まれ。関東学院大学経済学部卒業。1977年にすかいらーく入社。2008年に代表取締役社長に就任。2023年から現職(撮影:谷川真紀子)

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分断・多極化する世界で、新しい視界を開くことができるか。日本が向かうべき道とは──。本特集では、株式・マネーから日本の政治経済、世界情勢、産業・企業動向、そしてスポーツ・エンタメまで。2025年の注目テーマを徹底解説する。

多くの企業が再拡大へと舵を切り始めた外食業界。だが、食材費や人件費は上昇しており、経営環境はいまだ厳しい。逆風の中、どのように成長を続けるのか、すかいらーくホールディングスの谷真会長に聞いた。

客数増=成長ではなくなっている

――2025年の展望を教えてください。

経済的にも政治的にもどこに着地するのかよくわからない状況だ。そのため、あまり前のめりな予算を作ることは難しい。原材料費や人件費、エネルギーコストも上がっていく中で、落としどころを見つけるのに苦労している。

2024年の上半期(1~6月)まではコロナ後のリベンジ消費が確実に残っていた。しかし、下半期(7~9月)に入ってからはその影響もなくなり、円安やインフレで実質賃金も低下している。物価の上昇についていけない消費者の層も顕在化しており、格差は広がっている。それに伴い、消費は低迷していると感じている。

また、経済状況が安定するまでは、投資に関して保守的になる。2027年まで年間で100の新店を出すという中期事業計画を出した。だが、そこから20店舗ほど減らす必要がある。

――売上高の成長は鈍化するのでしょうか。

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