多くの企業が再拡大へと舵を切り始めた外食業界。だが、食材費や人件費は上昇しており、経営環境はいまだ厳しい。逆風の中、どのように成長を続けるのか、すかいらーくホールディングスの谷真会長に聞いた。
客数増=成長ではなくなっている
――2025年の展望を教えてください。
経済的にも政治的にもどこに着地するのかよくわからない状況だ。そのため、あまり前のめりな予算を作ることは難しい。原材料費や人件費、エネルギーコストも上がっていく中で、落としどころを見つけるのに苦労している。
2024年の上半期(1~6月)まではコロナ後のリベンジ消費が確実に残っていた。しかし、下半期(7~9月)に入ってからはその影響もなくなり、円安やインフレで実質賃金も低下している。物価の上昇についていけない消費者の層も顕在化しており、格差は広がっている。それに伴い、消費は低迷していると感じている。
また、経済状況が安定するまでは、投資に関して保守的になる。2027年まで年間で100の新店を出すという中期事業計画を出した。だが、そこから20店舗ほど減らす必要がある。
――売上高の成長は鈍化するのでしょうか。
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