
2024年11月、ビルの2階にオープンした、ごちとん 池袋西口店(写真提供:アークランドサービスホールディングス(株))
ライター・編集者の笹間聖子さんが、誰もが知る外食チェーンの動向や新メニューの裏側を探る連載。第5回の後編は前編に続き、豚汁定食専門店「ごちとん」を経営するアークランドサービスホールディングスの意外なこだわりや現在の課題に迫ります。
2024年11月に、実に3年4カ月ぶりの出店となる池袋店がオープンした「ごちとん」。業態のブラッシュアップが進んだ結果、2025年3月現在、平均月商は昨年比150%に伸びている。3月には中野北口店がオープンするなど、“攻勢”が始まっている。

2025年3月に開店したばかりの、ごちとん 中野北口店(写真提供:アークランドサービスホールディングス(株))
スケールメリットを追求しない
ごちとんを運営するフィルドテーブル株式会社 中島宗則社長を取材していて、驚いた場面がある。それは「ごちとんでは、グループのスケールメリットをあえて使わない」と断言したときだ。
現在ごちとんの店舗は東京に6店舗、横浜に1店舗、大阪に1店舗の合計8軒。親会社のアークランドサービスホールディングスは、とんかつ専門店「かつや」を国内496店舗(2025年3月末時点)展開する。メイン食材は同じ豚肉だ。当然、仕入れで協力していると思ったが、実際は異なっていた。
【画像16枚】かつやの姉妹豚汁店として話題の「ごちとん」。1000円以下で食べられる栄養満点な豚汁メニューや、店内の様子
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