
商業ビルの1階に構える、ごちとん 渋谷新南口店(写真提供:アークランドサービスホールディングス(株))
1000円以下で健康的な食事を、しかも最短2分で提供——。「かつや」で知られるアークランドサービスホールディングスが展開する豚汁定食専門店「ごちとん」が今、静かなブームを呼んでいます。ライター・編集者の笹間聖子さんが、誰もが知る外食チェーンの動向や新メニューの裏側を探る連載。第5回は、効率と品質を両立させた、新たな外食ビジネスモデルの核心に迫ります。
「罪悪感のない」定食でお腹いっぱいに
「残業後に、罪悪感を抱かないで晩ごはんを食べられる店を梅田でみつけた」。そんな話をバリキャリの友人から聞いた。原稿上がりのフラフラでつい駅中のつけ麺店に飛び込む筆者は、常日頃から罪悪感にまみれている。「なに? そんな店が!」と、1も2もなく飛び込んだ。
店の名前はごちとん。豚汁を主役に据えた定食を味わえるチェーンだ。訪れた梅田店は人の往来が激しい地下街にあり、入り口すぐにオープンキッチンがある。直径40cmはある大鍋が4つ並んでぐつぐつ煮えていて、味噌の香りが通りがかる人の足を止めていた。
木を多用した店内には、ガーランドやロックスターらしきイラストが飾られ、どこか「フェス」な雰囲気?……と思っていたら早速、注文した「ごろごろ野菜のごちそう豚汁定食」(税抜き890円、以後すべて税抜き価格)がやってきた。
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