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高級外資の進出に立ち向かうパレスホテルの矜持 平均客室単価が10万円超え、作り込みを強化

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パレスホテル 社長の吉原大介氏
吉原大介(よしはら・だいすけ)/パレスホテル 社長。1978年生まれ。2000年慶応大学卒業。2011年にパレスホテル入社。2016年パレスホテル東京副総支配人に就任。経営企画室長や常務取締役を経て2020年から現職(撮影:尾形文繁)

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分断・多極化する世界で、新しい視界を開くことができるか。日本が向かうべき道とは──。本特集では、株式・マネーから日本の政治経済、世界情勢、産業・企業動向、そしてスポーツ・エンタメまで。2025年の注目テーマを徹底解説する。

インバウンド需要の復活で、好調が続くホテル業界。日系ラグジュアリーホテル、パレスホテルでは年間の平均客室単価が初めて10万円を超える見通しだ。

外資系高級ホテルが続々と開業する中、どう戦うのか。吉原大介社長に今後の展望を聞いた。

都市を代表するホテルへ

──足元の業績は好調です。

2023年度の連結売上高は、コロナ禍前の2019年度と比べて2%増の355億円となった。2024年度は年間の平均客室単価が初めて10万円を超える見通しで、連結売上高も前年度比約10%増で着地しそう。宿泊客の7割を占める訪日旅行客が業績を牽引している。

中でも富裕層需要を見据え、2022年にはスイートルームを12室から18室に増室した。コロナ禍の中で着実に準備してきたことが花開いてきたと感じる。

海外のホテル各社は2025年度も前年を超える業績を見込んでいるもよう。当社も宿泊に加え、レストランや宴会の売り上げをさらに伸ばしたい。

──2025年も平均客室単価は上がりそうですか。

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