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実は売上減少の「養命酒」が狙う"起死回生"の秘策 新規事業の名は「くらすわ」…って一体それなに?

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そして2024年10月、くらすわブランドの集大成として、東京ドーム約3個分、約15万5,000平方メートルの広大な敷地に、体験型複合施設「くらすわの森」が誕生した。

体験型複合施設「くらすわの森」は、東京ドーム約3個分の広大な敷地のなかに(写真提供:養命酒製造)

くらすわの森は、豊かな森の中で、自然と「心身共にすこやかな体験」を楽しめる場所だ。もともと「養命酒健康の森」だった場所を一新し、くらすわのブランドコンセプトを体感できる空間として生まれ変わった。

2024年10月、くらすわブランドの旗艦施設として誕生した体験型複合施設「くらすわの森」(写真提供:養命酒製造)

ピザ窯とチーズ工房を併設したレストラン、ベーカリー、ミートデリ、ジェラート店、ショップ、BBQ施設などが集まるほか、木の香りに包まれながら読書に夢中になれるライブラリーや、遊びながら自然を学ぶデジタル音声ガイドも用意されている。

ミートデリでは、併設の工房で職人が仕込み、製造したパテやソーセージ、ハムを販売(写真提供:養命酒製造)

養命酒製造がこの施設に巨額の投資をした理由は、ブランドの世界観を五感で体感できる場所を作るためだ。くらすわが目指す「広げる、すこやかなくらしの輪」という価値を、より多くの人に伝えたいと考えたのだ。それと同時に、養命酒製造の新しい挑戦を、社会に強くアピールする効果も期待された。福盛さんはこう説明する。

「昨今はかねふくさんの『めんたいパーク』のように、ブランド認知のために大型のコンセプト施設を作って認知拡大を狙う企業が多いですよね。それに倣って、くらすわと弊社のチャレンジングな姿勢も、一気に広めようという戦略でした」

「なぜそんなに投資をするのか」反対の声を越えて

とはいえ、そこまでの道のりは決して平坦ではなかった。最初にくらすわ事業を始めたのは、福盛さんを含めてわずか5人。事業開発を担ったメンバーが、そのまま残ってスタートさせたのだ。

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