「武蔵から2浪東北大」浪人後悔した彼が叶えた夢 高校生活は充実していたものの成績は低迷

✎ 1〜 ✎ 99 ✎ 100 ✎ 101 ✎ 102
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

宗前さんは東北大学の博士後期課程に進学した後、アメリカ・カリフォルニア大学アーバイン校へ留学や、ふくしま自治研修センター嘱託勤務を経て単位取得満期退学。琉球大学法文学部(政治国際関係論専攻)准教授、大阪薬科大学(総合科学系)の教授を経て、着々と政治学・行政学・医療制度の研究者としてのキャリアを築いていきました。

濱井正吾 浪人 東北大
現在の宗前さん(写真:宗前さん提供)

その後、関西学院大学総合政策学部に准教授として赴任し、2021年からは同大で教授として教鞭を執っています。そして東北大学で論文博士を取得し、2020年3月には、『日本医療の近代史――制度形成の歴史分析――』(ミネルヴァ書房)を発表しました。

最短距離ではなく、遠回りする必要があった

「私は2年の浪人と1年の仮面浪人をしても東大・京大には行けませんでしたが、とことん(浪人で勉強を)やってみて、成果が出なかったのが答えなんだ、進んだ先が正解なんだと受け入れて頑張ろうと思えるようになったのが、今の道につながっているのだと思います。

現役で進学していたら研究者になれなかったかもしれませんし、当時ドイツにいた大嶽先生の弟子にもなれませんでした。最短距離で行く人生のほうが無駄はないですが、自分にとっては2年・3年遅れる必要があったんだろうなと思います」

浪人を推奨はせず、現役で進んだ大学で学びのよさに気づくことができればいいと考えている宗前さん。それでも、自身の人生にとっては、結果的ではあれ、浪人の経験が確実に生きているのだと思いました。

宗前さんの浪人生活の教訓:納得できない結果でも、成果が出なかったのが答えだと受け止める
濱井 正吾 教育系ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

はまい しょうご / Shogo Hamai

兵庫県出身、1990年11月11日生まれ。「9浪はまい」のニックネームでTwitterやYoutube、テレビ出演などを行っている。大阪産業大学経済学部経済学科に入学後、龍谷大学経済学部現代経済学科に編入学し、卒業。 高校時代にいじめを受けたことから、いじめっ子を社会的に偉くなって見返したいと思い、在学中から仮面浪人として受験勉強を4年間続ける。大学卒業後、証券会社に契約社員として就職したが10日で自主退職、同月中に配置薬会社に再就職。昼は会社、夜は予備校という生活に。同社退職後は受験勉強に専念し、9浪で早稲田大学に一般受験で合格し、2018年に教育学部国語国文学科入学、2022年卒業。現在はカルペ・ディエム所属。

Facebook: https://www.facebook.com/shogo.hamai/
 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事