「老害」にならないための"脳トレ"は45歳からやる 鍛え続けて「老害脳」の進行を遅らせるのがカギ

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考えてみれば、世の中には芸能人やアーティストなど、70歳を過ぎても旺盛に活動している方がいます。

しかし、60代で覇気を失い、成長が完全に止まる人もいれば、認知症を発症する人もいます(もっとも、認知症まで行ってしまうと、「老害」を及ぼすことすら難しくなります)。

「老害」は中年期の後期に人よりも早く老化してしまった人、あるいは75歳を超え、名実ともに高齢化のリスクを抱えている人が、より若い人や立場の低い人に命令できたり、影響を及ぼしたりできるようなケースで起きやすいと考えられます

中年期に鍛え続ければ、脳は成長し「老害脳」を防げる!

脳はある日突然老化してしまうのではなく、長い時間をかけてゆっくり老いていきます。ということは、ある日突然「老害脳」になるのではなく、徐々に「老害脳」化が進んでいくと考えていいでしょう。

私は、脳の中年期、45〜75歳をどう乗り切るかによって、自分自身の「老害脳」化を遅らせることができると考えます。そして、脳が中年期に入る40代、50代が、「抗老害脳」対策を始める、最も重要なタイミングになります。

脳の老化には個人差があり、もちろん生物学的な意味でもそうなのですが、一方で個々が置かれている環境や生活習慣にも大きく左右されます。

たとえるなら、筋肉と筋トレの関係にも似ています。筋肉や筋力を維持するためには、適切な筋トレや栄養摂取が大切なことは論を待ちません。

しかし、つい面倒くさくなったり、ケガや病気などでトレーニングができなくなったりすれば、筋肉はたちまち衰えてしまいます。筋肉は正直で、ウソをつきません。手入れを怠った肌が早く老化していくのも同じことです。

組織に属している方なら、加齢によって脳が老化すれば、新しいことはそのまま面倒な仕事とイコールになり、若い人や部下に任せるようになります。

これは筋トレをサボっているのと同じ状況です。そうしている間に、以前なら自分自身でも楽々処理できたはずのことさえ、いずれできなくなってしまうわけです。

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