80歳を超えても元気に働く"旅好き"医師の暮らし 朝時間の充実や夜間頻尿改善などで健やかに

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YouTubeをやっているとはいえ、撮影も編集も配信も、すべてプロの方にお任せして、私はただテーマに沿った話をするだけなのですが、とても楽しいです。

反応がダイレクトなので、「こんな話をすると、こんな反応があるのか」「なるほど。自分の体験を話すと共感を得られるのね」などと新鮮な発見があり、毎回、楽しみで仕方がありません。やはり、いくつになっても、人生、一生勉強。好奇心が私の活力になっています。

自然に触れる非日常の体験が人生のスパイスに

私は旅行が大好き。仕事だけが人生ではないですし、人生に彩りを添え、スパイスとなるイベントは、なくてはならない心の栄養です。

ですから、暇さえあれば、さまざまな場所を旅しています。ひとり旅が基本です。スイスやカナダ、ニュージーランドなど、自然豊かな場所がお気に入りで、休暇のたびに訪れるようにしています。

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一人でツアーに参加することも多く、行ったことのない場所やはじめての体験に毎回ワクワクし、リフレッシュに役立っています。

その原動力は、好奇心。未知の体験への興味がその場所に向かわせ、行った先でいろいろなことを体験し、それがまた、生きる喜びやパワーにつながっていると思うのです。

また、海外に行かなくても、自然に触れることは、リフレッシュに役立ちます。国内旅行や日帰りの山登り、高原を散策することで非日常感が味わえますし、遠出しなくても、緑豊かな森や公園を散歩するだけでも、気分転換につながります。

森の中を15分歩くだけで、ストレスホルモンのコルチゾールが減少し、血圧や心拍数が安定するという研究結果もあるほどです。

自然の景色や緑に囲まれると、自律神経のうちの交感神経の昂りが鎮まり、副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。

また、海辺や川、湖などの近くで過ごすこともおすすめです。私たち人間は自然の中で過ごし、進化してきた存在ですから、自然に触れることで緊張がやわらぎ、自律神経が整い、自然と心身がリラックスします。

ふだんから花や観葉植物を飾ったり、ベランダでハーブを育てたりして、いつも自然を身近に感じていると、心身を病みにくいという研究もあります。

旅行のほか、学生時代の同窓会で同級生と数年に1度、定期的に会うことも、人生のスパイスとして欠かせないイベントです。同時代を一緒に過ごしてきた仲間たちは、何物にも代えがたい特別な存在です。会うたびに気づきやヒントを与えてくれ、刺激になっています。

天野 恵子 内科医、医学博士

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あまの けいこ / Keiko Amano

1942年愛媛県生まれ。性差を考慮した女性医療の実践の場としての「女性外来」を日本に根付かせた医師として知られる。1967年、東京大学医学部卒業。東京大学講師をへて94年、東京水産大学(現・東京海洋大学)保健管理センター教授・所長に就任。99年、日本心臓病学会のシンポジウムで性差医学の概念を日本ではじめて紹介し、注目を集める。2001年、鹿児島大学医学部附属病院の日本初の女性専用外来創設に尽力、2002年、千葉県立東金病院副院長となり(千葉県衛生研究所所長を兼任)、公立病院初の女性外来立ち上げに貢献、診療を担当した。09年より埼玉県・静風荘病院にて女性外来を担当。『女の一生は女性ホルモンに支配されている!』(世界文化社刊)など著書多数。

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