体の機能がどんどん低下
上手な休養のためには「寝すぎない」ことを意識する必要もあります。
理由は2つあります。まず、必要な睡眠時間は人によってまちまちです。睡眠の長さは時間で計ることができますから、平均を出そうと思えば「6時間」とか「8時間」などと算出することが可能です。OECDのデータによると、日本人の睡眠時間はだいたい7時間ちょっとという平均値が出ています。
しかしそれはあくまで平均値にすぎません。3時間睡眠で十分な人がいる一方で、できれば10時間寝たい人もいます。逆に3時間で十分な人が、10時間寝ようとしてもストレスになるばかりでしょう。
疲れているからといって寝てばかりいるのがよくない理由の2つめは、休んでばかりいると体の機能が衰えてくることです。つねに適度に動かしていないと、能力がだんだん下がっていきます。
「ベッドレスト」という言葉があります。いわゆる安静にしている状態を指し、横になっているけれど眠っているわけではなく、横になって休養をとっている、寝転がるという意味です。
入院しているときなどがまさにこの状態にあたります。食事ももってきてもらえるし、場合によってはトイレにすら行かなくてもいい。体の内部で生理的な活動をおこなっているけれども、生活上の活動はほぼ止まっている状態です。
ベッドレストの状態が必要以上に長引くと、体の機能はどんどん低下します。
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