雨が小降りになったタイミングで、ドナウ川と水門の状況を確認した。目の前に広がっていたのは、普段とは様変わりした大河だった。川沿いのサイクリング道は完全に水没し、テラスカフェは骨組みだけが残り、倒木がいたるところに転がっている。

テラスが水没したカフェ。メニューの青い看板がある辺りは、普段は川を見渡せるテラス席だった(写真:筆者撮影)
倒木に交じり流れ着くカボチャ
ノイエドナウにかかる橋は、水門開放時に取り外されているが、濁流が橋げたにぶつかってガコンガコンと音を立てている。倒木に交じって無数のカボチャが次々と上流から流れてくる光景は異様で、上流で農業を営む農家の被害を考えると心が痛む。

骨組みだけになったカフェの店舗。左奥の黄色い柱は取り外された橋(写真:筆者撮影)

濁流の中カボチャが次々と岸に漂着する(写真:筆者撮影)
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